初伝(人之合氣=体之位/小周天)
最も重要な教伝内容であり、以降の全ての教伝内容の根幹となる技術を学ぶ段階。
【第一教伝(基本動作)】
(1)基礎錬成之型(手之基礎錬成三種・体之基礎錬成四種・脚之基礎錬成三種・その他二種)
(2)先制防禦之表型(直当・曲当・挙当・肘当・膝当の五種)
(3)基礎鍛錬
【第二教伝(応用検証)】
(1)錬法 不動智神之悟
(2)先制防禦之備え(両手捕り)
(3)基本戦術(入身~転封~統御)
(4)基本動作(先制防禦之型の諸要素)
(5)逆転技(掴み・組み・投げ・極め・締め・臥位・凶器)など
【第三教伝(変化実用)】
(1)手合せ(各種)
(2)手捌き
(3)抑先組手(一)
(4)崩導組手
(5)座組み
の三つの教伝から構成されています。
この段階で一般的な生の筋力(膂力)では無く、和結道独自に設定している、心身に内在する様々な機能を統合し、発揮される集中力(随心力=ずいしんりょくと呼んでおります)を発揮する事とその用い方を学び修行します。
初伝の段階では、相手と自分が共に傷つかずに引き分けに持ち込むと言う、日本の武術が目指した究極的理想である神武不殺を体現する為の戦略としての積極防衛~先制防禦の考え方、心身の整え方、そして具体的な技術とその運用を学んで練磨して頂きます。
そして初伝の段階の修行は、初伝学習者だけでなく、中伝学習者及び奥伝学習者も、終生取り組み続け、深める作業を行うべき内容となります。